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【革を育てる楽しみ】動物の“皮”を“革”に変える鞣しの技法について

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突然暑くなりましたね。錦糸町の安倍です。働き方改革ガンガン進めるんで、副業頑張ってください。ドライバーも大募集です。安倍です。今日は安倍の好きなものについて書いていきます。もしかしたら役立つメンテナンス方法もいつか書くかもです。

ヌメ革

ヌメ革とは、植物の渋(特に未熟な果実や種子に含まれるタンニン質のこと)で鞣した皮のこと。そもそも「鞣す(なめす)」とは・・・

動物の皮は柔軟性に富み、非常に丈夫ですが、そのまま使用すると腐敗したり、乾燥すれば板のように硬くなって柔軟性がなくなります。

この欠点を樹液や薬品を使い取り除く方法が「鞣し」と呼ばれます。そして鞣していない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と区別しています。

また種類もいくつかあり、現在は植物タンニン鞣し、クロム鞣し、混合鞣しが主流となっております。

それぞれ用途に応じて、鞣し方が変わってまいりますので、良し悪しという話でもございません。

ちなみに植物タンニン鞣しは人気です。自然にやさしく、廃棄後は土に還るという特徴を持っております。それも人気の秘訣なのかなと思います(^^)

育てる楽しみ

ヌメ革はすぐに色が変わります。日光や熱による日焼けはもちろん、手の脂やケア用品として使ったオイルなどが染み込むことによって、より濃い色へ変化します。

さらにもともと含んでいる脂分が表に染み出し、使ううちに磨かれ艶が出てきます。変化を感じやすい素材であるがゆえに、使用する楽しみも豊富です。

個性

ポリッシュドバインダーカーフやガラスレザーなどのように加工されているわけではないため、牛がもともと持っていた傷やシワ、たるみ、毛穴、血管なども見てわかります。

まったく同じ人間がいないように、まったく同じ牛もおりませんので、それをその素材の個性ととらえれば愛着が湧いてきます。

ただ、難しい話ですが、とらえ方一つでただの傷物にもなるわけです。牛って喧嘩して角を刺されて穴が空いたり、コケて擦りむいたりしますので、革を見たら「あっ、かさぶたの痕だ!」ってわかってしまうのです…

そのため、大手メーカーだと革一枚を仕入れたあとに、血管や毛穴かさぶたなどの傷がないか鉛筆のようなものでマークを付けて裁断していきます。

ちなみに、おしりの革はキレイなことが多いです。尻尾がありますよね。あれをブンブン振り回しているので虫刺されしづらいうえに、動物は臀部で座りませんから(笑)

革は繊維束の密度や伸びに強いのか弱いのか、また厚みなどで使用用途が決められることが多いです。極端な話ですが、安くベルトを作りたいのにおしりの革で作ってしまうと数が取れず採算が合わないので、背中の革を使用することが多いです。

余った革は小物に使われたりします。墨田区に工房を持つ有名な靴メーカーのスコッチグレインでは余った革で、可愛い牛の置物を作ったりしてますね(笑)

スコッチグレインに興味はありませんが、端材で作る小物には興味津々な安倍でした。

しかし、適材適所とはまさにこのこと。仕事でも重要ですね!面倒見の良い方大募集です。

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