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【仮想通貨とグラフィックボードの関係】マイニングブームがもたらした結果

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晩冬の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。社員になってから2年目に突入し、やらなければならないお仕事はたくさんあって、嬉しい悲鳴を漏らしております。

■「グラフィックボード」が市場から消えた理由

さて、去年PCを組み立ててからというもの、すっかり自作PCにのめり込んでしまっています。

一度組み立てるには結構な予算や事前調べなどが必要ではありますが、どのパーツが安いだの高いだの、「今は買い時ではない」と言いつづけて保留したまま、結局機会を逃すなど、このジャンルについて、まだわからないことが多いながら楽しんでいます。

年末年始のセール広告に載ったパーツを求め、アキバに行くという目的を作れるのも良いですね。

そんな中、去年は「マイニングブームによるグラフィックボードの価格が高騰or品切れが頻発している」「マイニングによって酷使されたグラフィックボードが中古市場に流れる」などの話を多く目にしました。

当時仮想通貨については関心がなかったため、なぜにPCパーツであるグラフィックボードばかりが市場から消えかけたりしたのか、その因果関係がよくわかりませんでした。

せっかくですので、事の概要を自分なりに簡単にまとめてみることにしました。(間違っている場合、理解していない部分もあります)

■仮想通貨のマイニングとは?

最初に調べたのは、マイニングブームの「マイニング」とはどういうものかについてです。
マインクラフト脳の僕にとっては、穴を掘って何かする程度の意味やニュアンスとして受け取っていましたが、おおむね間違いでもないようです。

マイニングの説明をする前に、仮想通貨がどのように管理されているかをまず箇条書きします。

  • 仮想通貨は国家による中央管理がされておらず、ネットワーク上にデータとして分散保存されている
  • 取引された情報は、すべてネットワーク上に上げられ、ネットワーク自体が取引を管理する台帳として機能している
  • 行われた取引は膨大に分散された台帳の情報と照合が行われるので、偽造が難しく、仮想通貨の通貨としての価値を担保しています
  • 新しく行われた取引はこの台帳に次々と“追記”されていきます。この“追記”の際にも前回の取引データとの整合性を確認します

だいたいこんな感じでしょうか。詳しい人教えてください。

この管理で肝要なのが、ネットワーク上に分散された取引台帳の整合性を“誰が”確認してくれるかです。

当然それはコンピューターのお仕事になるわけですが、前述の通り仮想通過は国家が運営するものではなく、それを管理する専門の機関が存在しません。

追記”を行うのは有志のコンピューターのリソースを借りる(あるいはフル活用)などして行われ、この確認作業を一番早く計算し終えた人には、その報酬として仮想通貨が新たに渡されます。

これが「マイニング」と呼ばれるものです。

名前の由来は、データという膨大な土の中から正しい値を掘り当てる様子が、鉱山採掘の「マイニング(mining)」と似ていることから、そう呼ばれるようになったそうです。

仮想通貨はその種類が多く出ていますが、有名どころのビットコインなどは、そこで発生した報酬を毎時間稼ぐだけで膨大な金額を手にすることができると言います。まるでゴールドラッシュのようですね。そのオチも含めて。

■追記処理に最適な「グラフィックボード」

さて、前述した「有志のコンピューターのリソースを借りる」について、簡単に書いていますが、ネットワーク上には膨大な情報量が存在します。そこから正しいデータを引き抜くというのは、上から順番に虱潰しに台帳を超高速で読んでいくようなものです。

支払われる報酬も「一番最初に」見つけた人のみに支払われるため、まさに競争です。2等賞、3等賞、参加賞は存在しません。

その競争に勝つためには当然、使用するコンピューターの演算能力のパワーが必要とされます。

いろいろ細かい仕様もあったりするらしいですが、とりあえず数億数兆枚ものカードで神経衰弱をやらせてるみたいなイメージでしょうか。

この作業にコンピューターのどの部分を使ってるかというと、まずはCPUになります。ただし、CPUはパソコンの中の情報を適宜正確に仕分けるのが得意で、また情報は多岐にわたります。したがって一点集中して処理を行うには適切ではありません。そこで登場するのがグラフィックボード(GPU)になります。

その名の通りグラフィックボードとはゲームや映像などのグラフィックに関する処理を司る部分で、昨今の高画質、リアルタイムで、高フレームレートのグラフィックを出力する際に、膨大な演算処理を行っています。これの性能が高ければ高いほど(構成の相性にもよりますが)、より高度なグラフィック処理が画面に出力されます。

実はこの演算処理は別にゲームに特化しているわけではなく、コンピューターで行われるさまざまな演算処理に利用されます。

当然、マイニングにもこの演算能力は利用できます。というより、最適と表現しても良いぐらいです。

■マイニングブームの爪あと

今はもう収束しているそうですが、仮想通貨の追記にグラフィックボードが良いという情報が流れてから、一時期人気の高性能グラフィックボードが店から消えたこともあったそうです。

グラフィックボードはパソコン1台につき1枚、ないし2枚あれば十分すぎる代物ですが、マイニングの演算処理のために3~5枚使用して計算もしたほうが効率も上昇するとかで、本体の供給に対して需要が一気に跳ね上がってしまいました。

これが「マイニングブームによる影響」だと言われてるそうです。

去年から現在にかけては追記のための企業が立ち上がったり、マイニング専用のグラフィックボードというか装置が開発されたとかで競争が激化し、半端なものでは参加できなくなったりなど、さまざまな事情が重なり、そのブームは終息していっているそうです。

とはいえ、一度買い上げられたものや、さんざん演算処理でいじめぬかれたグラフィックボードが中古市場に一気に転がってくる可能性などで、メーカーが追加生産や次世代のグラフィックボードを出し渋ってしまっているなど、依然新品のグラフィックボードの価格は高いまま、といった状況が続いているそうです。

自分としては適度に快適にゲームを遊びたいので、こうした現象は早く収まって欲しいものですね。

今年もう一台組み立てたい目標もあるので。

女性スタッフ
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