こんにちは。店舗管理部の飯豊です。
私にとって、富士山とは
静岡出身の私にとって、富士山はいつも見える身近な山で、子供の頃から22歳の間までに3回登頂した山でした。
社会人になってからは、1度も富士山々頂までは行ったことがありませんでしたが、この6月、久しぶりに富士の頂を目指し、東京から弾丸日帰り登山で行ってきました。
2013年に世界遺産になってから、私にとっては初めての登頂です。山開き前で、人が少なくて快適に歩けました。
学生時代に学んだ漢詩、石川丈山の富士山では、ワンダーランド(お伽の国の不思議な山)として詠われていて、ディズニーランドみたいなものです(全然違いますが・・・)。
仙人が来て山頂で遊んだり、不思議な龍がこの山の洞穴に長年棲んでいるとか、極めつけは、白扇を東海の空に逆さまに懸けたという、奇想天外な見立てで山の非凡さを機知で描いた詩に驚きました。
セラピー効果抜群
気高く美しく雄大な富士山の姿は、私にどんなときでも前向きなインスピレーションを与えてくれました。
色んな嫌な出来事があっても、富士山を眺めているだけで、悩み事を忘れてしまう少年時代でした。
富士山に宗教性、芸術性を見出してきた多くの日本人。そんなスゴイ富士山は、登らなくても、眺めているだけでも、セラピー効果抜群です。
今回は、東京から御殿場IC経由で静岡県の富士宮へ。
富士宮口五合目から山頂を目指しました。
富士山剣ヶ峰へ
世界遺産になっても、富士宮口五合目も富士山への登山道も昔から変わっていない雰囲気。山開き前なので、人もほとんどいません。(山開きは7/10ごろ)
天気予報によると、この日の富士山は曇のち雪、お昼ごろで気温マイナス3度。風速17M。体感温度マイナス20度ですが、それより、風が強い方がやっかいです。
強風に加えて雪に降られたら大変そうなので、昼前に下山できるように、朝4:30に富士宮口五合目を3人組で出発。
私達のほかにも、数組の登山者がいました。昔と違うのは、山開き前にもかかわらず外国人登山者の方々も見受けられ、さすが世界遺産という雰囲気です。
7合目を過ぎると徐々に残雪が。今シーズンは、日本中の降雪地で降雪が多かったのですが、富士山の残雪も豊富です。
8合目すぎからは、残雪量が増え、しかも雪はカッチカチに締まっています。
ふかふか雪ではなく、氷の世界ですね。
雪山経験が無いような方々は、この8合目か9合目付近で、残念そうに下山していました。
6月というのに猛暑日が多く暑かったので、富士山に深い残雪が残っているとは想像できなかったのでしょう。
私達は、どんどん標高を上げて、高山病になる前に下りちゃいます。私の場合、深い呼吸と水分補給をしていれば、富士山(3,776m)であれば高山病の心配はいりません。
上に行けば行くほどにガスってきて(雲の中?)、景色が見えません。地面も雪で真っ白、景色も真っ白。真っ白の世界をGPSで現在地確認しながら慎重に進みます。
たまに落石もあって、岩が転がってくるので、落石の音に注意しながら歩きで、会話も少なめ。
富士宮口頂上にある「富士山頂上浅間大社奥宮」は屋根の下まで雪で埋まっていますが、参拝しました。
その後、最高峰を目指します。アクシデントも無く、無事に日本最高峰の富士山剣ヶ峰に登頂。雲の中らしく、ガスっていて、展望はほぼありませんでした。
そして山頂は爆風。寒さと風で顔が痛いし(風速15m以上、体感温度マイナス20℃)、天気が怪しいので、ホットコーヒーで一服して、すぐに下山しました。