シェアする

【自作PCを作ろう:後編】初心者が予算20万円で理想のPCを組み立てる~組立編~

シェアする

ということで前回に引き続き、自作PCについての記事になります。導入については前回の記事をご覧になって頂けると幸いかと思います。

下見と見積もりから3日ほど時間を置き、その間に見積書に記載されたパーツのリサーチを一通り済ませました。結論としてはもう2万ほど予算を追加し、マザーボードと電源をもう少し良いものにすることにしました。

■再び秋葉原へ

その日はまだ6月の下旬で、酷暑が騒がれる前段階ではありましたが、その兆候を感じさせる強い日光が降り注ぎ、気温と湿度の高さもあいまって、だいぶ暑い日でした。

休日ということもあり、人ごみも平日より多く、どこかでイベントも行っているのか、歓声のような声が中央通りに響き渡っていました。

前回どこのお店か明記していませんでしたが、自分が購入予定を決めたお店は『TSUKUMO』でした。ぐるっと秋葉を回った感じ、個人的にはここと『パソコン工房』がとっつき易いと思います。

やはり『TSUKUMO』も休日でだいぶ込み合っており、順番待ちで店内をぶらつくことになりました。

自分の手前では中国人観光客と思しきグループが、ごっそりパソコンパーツ一式を買っていました。かと思えば、別の場所では小学生ぐらいのグループがPCファンやコードについて熱心に語っております。スマホやタブレットの台頭でPCの需要が減ってるとはいえ、その未来は悲観するほどでもないなーと感じました。

さて自分の順番が回ってきて、前回案内してもらった店員さんに見積もりの調整を諸々してもらいました。

パーツの在庫確認や割引キャンペーンの差し引きなどで、会計に30分ぐらい時間を要しましたが、特に焦ることもないのでのんびり会計を済ませました。

ケースは大きいので配送にし、それ以外のパーツは全部紙袋に詰めてもらい、お店を出ることになりました。

ここで後悔したことといえば、想像以上にパーツ(主に電源ユニット)が重たく、手と肩にかなりの負担をかけながら帰路についたことでした。

えっちらおっちら駅から家まで歩き、初夏の夕日が帰る方向の真正面から差し込んできて、網膜と顔面を焼いたことは今でも忘れられません。

帰宅してからは、PCケースがないため、この日は組み立て作業はせず、帰路で盛大に体力を消耗したため、すぐに寝てしまいました。体力の低下を感じますね。これはなんとかしなければと思います。当然、翌日筋肉痛に苛まれました。

■下準備から組み立て

PCケースは次の公休日に届くよう手配しており、ケースが届いたら開始という形となりました。

それまでに部屋の掃除と整理をしておきます。散らかってるせいでパーツが紛失したり、パーツの大事な部分にホコリが入っては困りますからね。

さて、一式を並べるとこんな感じになります。


なんだかパーツというよりオモチャみたいですね。

  • CPU:Ryzen 7 2700X
  • マザボ:ASUS ROG STRIX X470-F GAMING
  • CPUクーラー:無限五 Rev.B
  • GPU:玄人志向 GTX10600
  • メモリ:CT2K8G4DFS8266 8G×2
  • SSD:WD Blue 250G
  • HDD:SEAGATE 2TB
  • 電源:Seasonic SSR-650FX
  • ケース:Fractal Design Define R5

こんな感じです。(GPUは不満が出そうなら買い換えるかも)

マニュアルが今は充実しているため、それらを参考に組み立てていきたいと思います。

■先にケースを開けてスペースを確保しておく

いかんせん部屋が狭いため、最も場所を取るであろうケースのスペースを確保するところから始めることになりました。

開いてみると、裏配線のスペースやどこになにをはめ込むかなど、非常に親切な設計をしていると感じました。

■マザーボードにCPUを差し込む

この作業がもっとも神経を使うのではないかと思います。なにせPCの脳味噌たる部分をセットするわけですから。当然静電気なんて発生させてはいけませんし、ピン折れなんてさせようものなら全てがオジャンになります。

幸い組み立てを行っている日は梅雨明け。まだ湿度も高く、非常にじめじめした日で静電気の心配はありませんでした。

こんな感じでマザーボードを箱と袋から取り出して箱の上に置き、

このCPUを、

ソケットに差し込みます。


関係ないですが、このマザボのデザインが、ヨドバシカメラの紙袋に似てるとのことから、ヨドバシデザインとか言われてるそうな。

■CPUクーラーをセット

初心者が一番苦心しそうな部分かと思います。写真は撮り忘れていますが、先ほどセットしたCPUに、クーラーの冷却性を伝播させるためのグリスを塗りつける作業があります。これに関してはマニュアルがいくつかあり、

  • 真ん中にちょっびっとグリスを垂らし、上からクーラー本体で押しつぶしその後は起動時の熱で広げる
  • ヘラなどを使って、満遍なく均等にグリスを引き伸ばす

等の方法があります。自分は前者のイメージがあまり沸かなかったので、後者の方法を選びました。

地味に時間のかかる作業を経て、クーラー本体をセット。


なんかバイクのエンジンみたいですね。

■メモリをセット

差し込む方向さえ間違えなければ、特に難しいことはありませんね。なんだかスーファミのカセットを差し込むみたいな感じでした。


マザーボード本体にセットするパーツは以上です。

■ケースに電源をセット

事前に電源ユニットをケースにセットします。10年前のBTOのケースは電源がケースの上部にあったのですが、吸引と排熱の構造上、ケース下部に電源を置くほうが確かに合理的ですね。

次に先ほど組み上げたマザーボード一式をケースにセットします。先ほどから出来上がった写真を貼っていますが、プラスドライバーの螺子固定しています。

マザーボードの固定が出来たら、ケース本体から伸びる各ケーブルをマザーボードに接続していきます。ピンが細いので結構神経使います。続いて、電源関係のケーブルも仮接続していきます。

■起動テスト

ここで一度、電源や各ケーブルから送電が正常に行われているか、そもそもこの組み合わせでちゃんと起動するのかという確認を取ります。

動かないはずないとは思うのですが、やはり不安にはなりますね。それと、横倒しにしていた筐体を一度起こすので、しっかりパーツが固定されているかもここではっきりします。

結果としては、特に問題なくちゃんと起動しました。

というか、今のマザーボードって光るんだ・・・

■各SATA接続

起動が確認されたら、あとはSATA接続するSSD、HDD、光学ドライブ等のセットで終わりが見えてきます。

このケースは裏配線部分にSSDの設置マウントがあるので、今回はここにセット。

HDD、光学ドライブは通常通り上部と下部のマウントにセット。それと、空冷メインにするなら、こんな感じにフロントファンの横は空けておくと良いようです。


あとは各ケーブルを接続していきます。PC組み立てで一番の難所って、このケーブル接続なんだと思いました。

はい、なんかごちゃついてる感じになりましたが、ケーブルの長さ的に結構カツカツなんですよね。

こだわり始めると、側面が透明アクリル張りのケースでPCの中身が見えて、配線の美しさも醍醐味にするらしいですが、現在の僕にはまだ無縁の話ですね。(すごく気になりはしますが)

■GPUのセット

これは特に難しいことはないのでサクッと完了。電源の接続は忘れないように。


あとマザボのセットについてきたブリッジってなんだろうと思ったんですが、これはGPUを2台以上積む場合に使用するそうで、今回は不要でした。そのうち必要になる時が来るのでしょうか・・・

■起動とBIOS確認

ここまで来ればあと一息です。モニターに接続し、マウスとキーボードを差し込みます。そして電源ボタンを押します。

無事に起動しBIOS画面にも移行できました!

ここで各パーツの接続状態や、パソコン本体の温度状況や回転数、そしてOSのインストールを行えます。

■配線を整理

コードの長さがギリギリではありますが、可能な範囲でケーブルを整理していきます。最低でも、どこからどこへ接続しているかわかりやいようにしておいたほうが、のちのち差し替えやメンテナンスを行う上でも問題が少なく済みます。

備え付けのバンドもありますが、百均の結束チューブでまとめるのも良いかと思います。

あんま整理されているように見えない?

■完成!

そんなこんなで完成しました、人生初の自作PCとなります。


作業時間は丸半日かかりましたが、初めてにしては上出来だと思いたいです。

組み立ててから言うのもあれですが、「自作」とはいうものの基本的には各パーツを集めて組み立てるだけなんですよね。プラモデルを組み立ててる時とよく似た感覚でした。

あとはこれにOSのインストールやら必要なアプリケーション、そしてwin10の不要な機能とアプリの削除や停止という作業が始まるわけですが、それはまた別のお話。

ひとまず、お疲れ様でした。

■余談:秋葉の飯2

今回も秋葉に立ち寄るついでに、食事をしてきました。今回は、以前働いてた職場から近かった「キッチンジロー外神田店」に立ち寄りました。(ちなみに一番よく行ってたのは「牛丼屋サンボ」でした)


結構年季の入ったお店で、フライものとカレーが主なメニューのお店です。(というかラインナップがこれのパターンを組み合わせたものになる)

自分のお気に入りはここのメンチカツで、アツアツのメンチから溢れる肉汁がたまらない一品になります。

しかしまあ、定食なので結構胃にズドンとくる重さのメニューとなっており、秋葉で働いていた頃ならともかく、現在のライフスタイルだと昼食には若干重たいなと感じました。

昼に強い空腹感がある人にはオススメなお店ではあります。ただ、以前と比べてメンチカツの味が微妙に変わっている気がしました。単純に自分が年を重ねて味覚が変化しただけでしょうか・・・?

女性スタッフ
グレイス男性求人ブログの更新ニュース情報を、
Facebookページにいいね!してチェックしてね♪