こんにちは。店舗管理部の飯豊です。
雪が深まる2月。今回は雪の「アサマ」へ。
活火山「浅間山」
浅間山は日本を代表する活火山です。いたるところから眺めてもどっしりと構えた浅間山の山容は、なだらかな曲線美が魅力的。
「アサマ」の語源は、「火の山」を意味する一般名詞だったようですが、恐怖を意味する「アソ」「オソ」が山名の語源になったようです。
浅間山は、東日本で最大級の規模を誇る現役の活火山です。噴火レベルの状況によっては、登山規制もありますので、気象庁の浅間山のページを確認してから出かけるのが良いでしょう。
2000年になってからも、目立った火山活動があります。
- 2004年9月 中規模噴火
- 2008年8月 小規模噴火
- 2009年2月 噴火後、関東の広範囲に降灰
- 2015年6月 小規模噴火
2018年8月30日、浅間山の噴火警戒レベルが1に引き下げられたので、今回は浅間山頂目前の前掛山まで登りました。
東京から長野県小諸市まで車で約3時間。朝4時に東京を出て、午前7時ごろに登山口を出発できると余裕をもってハイキングを楽しめます。
浅間山の山麓にある「LOUIS VUITTON の森」を抜けて、浅間山登山口に向かいます。
浅間山荘前の駐車場に車を停めて山へ出発。
ちなみにこの浅間山荘(長野県小諸市)というのは、鉄球で破壊された浅間山荘事件(長野県北佐久郡軽井沢町)とは、まったく別の場所で無関係です。
積雪の浅間山(前掛山 2524m)へ
今回の装備は、通常の雪山ハイキング装備です。火山館コースでは、軽アイゼンでもよく、ピッケルはいらないということでしたが、念のため12本爪アイゼンとピッケルを持っていきました。
車坂峠から草すべりやJバンドを経由するコースでは、12本爪アイゼンとピッケルは必携です。
雪には音を反響せずに吸収する性質があるため、雪の積もった山の中というのは、とてもとても静寂な空間です。
自分で雪を踏む足音だけを聞きながら、静まり返った森の中を歩いて行きます。
浅間山荘登山口から湯の平口に至る登山コースのほぼ中間に「不動滝」があります。この日は、凍って氷瀑になっている「不動滝」を見られました。
上下二段の滝で、下の滝を「不動滝」、上の滝を「大日滝」というようです。
沢沿いにしばらく歩いていくと濃厚な硫化水素臭が漂っていました。この場所は火山性ガスが溜まりやすい場所なので、早々に通り過ぎます。
浅間山本体に向けて、カラマツ林の中を登って行きます。ゆるい傾斜の歩きやすい道ですが結構長いです。
その後、標高2000m辺りから森林限界超えで風が冷たくなり、防寒対策が必要です。
山頂と第二外輪との間に、緊急避難用の肉厚の鉄筋コンクリート製シェルターがあります。いかにも現役の活火山らしい、ものものしい光景です。
2524mの山頂到達時点で天気は快晴。風速も5mほどでかなり穏やかな天候。八ヶ岳、 日本アルプス、そして遥か富士山も、くっきりと見えました。
下山後は天狗温泉で疲れを癒しました。赤褐色のお湯(鉄鉱成分が豊富)で、体の芯までポカポカと温まります。
活火山「浅間山」ハイキングの注意事項
予知できない噴火により災害が発生する可能性はあります。緊急放送時、噴煙や地鳴り等の異常を感じた時は、すぐに下山するしかありません。
目に見えない火山ガスも有毒で危険ですので、こちらにも要注意です。
事前に、天候や防災情報等を必ず確認し、登山計画書を必ず提出してから登山しましょう。