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【寒い冬に背筋が凍える怖い話Part7】部活の遠征先で体験したガチ実話

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今回は中学校2年生の頃へタイムスリップして、お話をお届けします!!
自分の中で中学時代は高校よりも思い出深く、今も繋がっている友達のほとんどが中学校の友人なので、とっても印象に残っている時期☆彡
そんな懐かしい思い出の中で、どうしても忘れられない経験談です・・・

ハンドボール部の遠征

僕は中学校の在学中、ハンドボール部に所属していました。入部した経緯は友達がいたから。小学校では、サッカー&バスケットボール&卓球をやっていましたが、ま~ったく関係ない未経験からのスタートでした。

ただ、当時はかなりマイナーなスポーツだったため、スタートラインはみんな同じでした。初めての経験はなんでもワクワクするもので、必死に練習しました。(練習着は今の寝巻きですwww)

ハンドボール部に入部してから1年ほど経過し、やっとレギュラーになった頃。毎年恒例のGW(ゴールデンウィーク)を使った福島県への遠征がありました!

ほぼ練習試合で終わりますが、移動のバス等、当時の僕らにとっては大きな楽しみでした。

なぜか持っているとヒーロー的な存在になれた「カロリーメイト」や「ぐーぴたっ」・・・親に頼んで買ってもらいました。

移動時間も楽しみつつ、無事福島県へ到着。東北各所からチームが集まり、総当たり戦を2~3日かけて行いました。

暗い廊下の先にある2つの部屋

そんな遠征中の初日に事件は起こりました。

僕の中学校は県から強化指定校に指定されており、宿舎(ホテル)は県から予算が出ていた兼ね合いもあり、一人部屋でした。めちゃくちゃリッチで浮かれていたのを覚えています。

練習が終わり、晩飯をすませて各自部屋へ。夜のフリータイムをみんな楽しみにしていました。ただ、なぜか自分と友人A君の部屋だけ、まるで隔離されているみたいに遠い場所に位置していました。廊下は暗く、非常口の緑の明かりだけが頼りでした。

「えぇ・・・」

少しためらいましたが、このあとの時間に遅れるわけにはいかないので、渋々部屋に入り、念のためお札がないかの確認。

「良かった」

なんともなさそうです。

誰の部屋に遊びにいくとか、なんのテレビを観ようとか、とってもワクワクした気持ちを抑えつつ、僕は早く汗を流したかったのでシャワーへ入りました。

小さなユニットタイプのバスルームで、湯船にお湯を溜めるのが面倒だった僕はシャワーだけで済ますつもりでいました。

バスチェア(風呂イス)に腰掛け、一気にハンドル蛇口を捻ります。頭からお湯を浴び、髪を洗おうとすると、急にお湯が水に変わり、

「冷たっ!」

一人なのに思わず声を出してしまいました。

顔の水をぬぐい、たぶん気圧とかのせいだろうと考え、再度ハンドルを握ります。

シャワァァァァーーー「きちんとお湯が出る・・・」

やっぱりホテルだし、立て付けだったり、ほかの部屋でお湯を使い過ぎたとかがあるのかなと思い、そこまで気にせず頭を洗い直します。

「うわっ」

再びお湯が水に。なんだよっ!と思い、目をつむったまま再度ハンドルに手を伸ばすと、そこには先ほどとは違う感触が・・・

人の手・・・??

伸ばした手に触れる人肌。かなり痩せこけている感じの骨ばったその指と自分の指が重なったのです。

ハッとして目を向けると、一瞬、残像のようなものが見えました。壁面のタイルから手だけが伸びてハンドルを触っていたのです。

僕は驚きと恐怖でバスルームから飛び出しました。タオル一枚を腰に巻き、一番近い友人A君の部屋へ駆け込んだのです。

扉は空いていて、A君も入浴中。申し訳ないとは思いつつも怖さが勝り、バスルームを勢いよく開けます。

「A君!!僕の部屋に・・・」
「・・・」
「A君・・・??」

坊主頭のA君はシャワールームに呆然と立ち尽くしていました。頭を胸の位置まで下げ、胸の辺りでずっとシャンプーのついた手を所在なさげにこすっています。

「え、どうしたっ・・・」

意味がわからず、質問しかけたその瞬間、視界をよぎったのは・・・髪の長い女性の頭が天井の換気扇からこちらを見ている姿でした。そしてその髪先をずっとさすっているA君・・・

ここはヤバイっ!!そう思い部屋をあとにしました。。。





僕の記憶はここまでです。

ふと目を覚ますと、僕はA君の部屋のベッドの上でした。

(どうなったんだろう・・・)

僕はA君を探しましたが見つかりません。もちろんシャワールームにもいません。仕方なく自分の部屋に戻り、服を着て約束していた友人の部屋へ向かいます。

ドアをノックし、扉を開けると、そこにはA君の姿が!

「遅かったね」

何事もなかったように話しかけてくるA君に質問を返します。

「大丈夫だったの?さっきのこと覚えてる?」

その問いに顔をしかめながらA君が答えます。

「何のこと??てかビックリしたよ!シャワーから出たらお前が俺のベッドで寝ているからさ」

何もなかったのか・・・自分の夢だったのか・・・でも、あの感触は妙にリアルで、今も脳裏に焼き付いて離れません。

そして時は流れ、数年後・・・

高校生になった僕は、あるニュースを目にします。

【福島県〇〇市の△△ホテル、ついに閉鎖】

ネットで詳細を調べると、「△△ホテル 心霊部屋」と予測変換が出てきます。恐る恐る見てみると、やはり噂になっていたのは例の2部屋でした。

閉鎖の理由はわかりませんでした。2つの部屋の風評被害もあったのかもしれません。ただ根も葉もないただの噂だったとは到底思えないのです。

だってあの時に見た得体のしれないモノたちには・・・赤黒くただれた肌の指先から、背筋が凍える悪意を感じたから・・・

数年たってもなお、不意に怖さが蘇ってくる・・・そんなお話でした。


はい!今回はこんな感じです!

のちのち思い返してもあの経験は本当に怖かった。テレビで観る作り話のように、できすぎていますが、、、ガチです。

僕は今、店長さんの向かいでブログを書いています。店長さんは忙しそうですが、いろんな企画開発の立案は楽しそうです。

文章に煮詰まった僕が茶々を入れることもありますが、邪見に扱わず笑顔で答えてくれます。

まったく・・・良い職場だ!(笑)

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